そのうちまとまったエントリーに

・「新聞を読め」などとは片腹痛い。
・新聞には嘘が書いてあるからダメだ。
・新聞だけではなく、すべての報道は偏向している。
・それを自認しているならまだしも、新聞は我こそが社会の木鐸などとほざくのが笑止である。

・だからといって、ネットの情報やブログジャーナリズムを信じろ、というのにも無理がある。所詮同じ人間のやることである。新聞が嘘をつくのと同程度以上に嘘が混じっている。だが、「ネット上の情報には嘘がある」「かならずしも信用できるものではない」ということが前提になっていれば、それはむしろよい。疑ってものを見ることを覚えるからである。

・一時期「TIME」を購読していたが、これはよかった。ただし「TIME」の記事は信頼できるとかそういう話ではない。
・日本のジャーナリズムとはまったく違った報道の世界がある、ということを知ることができたのが大きい。
・たとえば、中国での反日行動に関する記事は、日本のものより分量が多くまた当事国家ではないゆえの客観的な視点がある程度保障されていたと思う。
・世界の外の国が日中関係を、私の興味に従えば、日本をどういうふうに見ているのかが少しはうかがいしれた。

・海外のジャーナリズムに親しむ、というのは日本人は言葉の壁があってなかなかむずかしい。・正直自分の読んでいた「TIME」も、内容の二割程度しか理解していなかった。
・英語ならまだある程度堪能である人も多いだろうが、それ以外の言語の報道に関してはさらに厳しいだろう。
・将来的なひとつの可能性として、たとえばネット上での翻訳ソフトの発達によって、ありとあらゆる言語の報道が自国語で読めるようにでもなれば、これはものすごいことだろう。

・できるだけ自国と社会体制と違う国家の報道を読むことができるとすばらしい。
・中国の新聞、朝鮮の新聞、アメリカの新聞、アラブの新聞、イスラエルの新聞…etc。
・それらをざっと眺めて比較するだけでも、報道というものがいかにそれぞれの国家や社会や政治的立場によって偏向しているか概観することができるだろう。

・ここまで書いていて思ったが、現時点でもこれはある程度は実現されてるな。

・で、最初なにを言いたかったかと言うと、「こどもに新聞を読ませろ」なんて意見は笑止であって、新聞は嘘が書いてあるからむしろ読ませるべきではない。むしろ読ませるなら、世界中のありとあらゆる新聞を読ませて比較させろ、といったアイディアで、さらにこれにブログジャーナリズムやら既存マスコミとネットの対立やらなんやらをからませようかと思ったのだが。
ちょっと整理しないとまとまった意見にならないな。メディアリテラシー教育の問題をからませると複雑になりすぎるかも。