「人間として正しい」ことは最善か

「人間として正しい」ことはおおむね肯定的な文脈で用いられていると思う。
しかし、人間は往々にして無力かつ無能である。
それは時に悪である。

だとすれば、「人間として正しい」ことは本当に良いことなのだろうか?

例えば、あなたの親しい人が強姦され、殺されたとする。
あなたは憤りを感じるだろう。
決して犯人を許すことはできないだろう。

それは、「人間として正しい」。

「人間として正しい」という命題を肯定する限り、人は人の罪を許すことはできない。
許せるのは、「神」のみだろう。
神でなければすべてを許すことはできない。
だからこそ、人は神に許しを請うのである。

神は悔い改めた者を許す。
しかし、だからこそ神の名の下にあらゆる非道が存在したこともまた歴史が示す事実である。

結局、人間は自分の作り出した最大の発明である「神」を持ってしても度し難い。
そんな人間が、「人間として正しい」規範に従ったところでなにほどのものだろう。
我々は、人間として正しくあることですべての罪悪から逃れられるわけではない。
それは「人でなし」がいるせいではない。
みながみな「人間らしくあった」結果である。

理性と良心を持ったペドファイルはありえるか

すべてのペドファイルが現実に性犯罪を起こしているとも考えがたい。
もちろん、ペドファイルが現実の人物を対象として性行動を発露する場合には、同義的にも法的にも例外なく逸脱したものとならざるをえない。
しかし、通常の性癖を持つ成人男性においても、生涯にわたって童貞で過ごす場合があることは周知である。
ファンタジーと自慰の世界ですべてを完結させることが真性ペドファイルにとって唯一の誠実な生き方である。
しかしてそうした人たちは当然ながら違法性を持たないため、逆説的に表に出てくることもないと考えられる。
これは私の空想だろうか?

実際に、精神療法などによって後天的に「性癖」を変更しえた例はほぼ、ない。
性犯罪によって検挙され、治療の必要にせまられた人達は、あくまで「自己の性衝動を実行と直結させない」「自己の行動が引き起こす結果について認識をあらためる」という点において、いわば「自己の性癖と社会的要請に折り合いをつける」ことは可能であるという認識のもとに、「ペドファイルはという性癖は回復しうる」ということを目標とする。

ならば、自己認識と抑制の結果として、小児性愛の嗜好を持ったとしても、かれらが自己と社会に対して欺瞞を抱かずその生涯を終えるということは可能なのだろうか。

飛鳥配列導入に至る

〈BackSpaceキー〉が遠いと思ったことはありませんか? - 空理空論『猫まねき』の使い方 - 空理空論の続き


ぶっちゃけローマ字入力ってタルいよね?

ローマ字入力ウザスと思った俺だが、かな入力というのも辛そうだと思った。なにより四段目のキーまで使わなければならないのが嫌だった。そこはどう考えても遠すぎるだろうと。
で、色々調べているうちにわかったのが、キーボードの入力方式にも色々な選択肢があるということ。なかでも日本語入力に関しては、昔のワープロ時代に開発された「親指シフト」というものが非常に使いやすいという話を聞いた。NICOLAというヤツである。
これはどういうものかというと、スペースバーの近傍、ちょうど両親指で押しやすい位置に、「左親指シフト」キー、「右親指シフト」キーを置き、キーボードの状態を「無シフト状態」「左親指シフト状態」「右親指シフト状態」の三面に区分して扱う。これによって、キーボードの四段目までを使わずとも、無理せず指の届く範囲ですべてのカナを扱うことが可能になった。これは専用機に実装された仕様であったが、現在でもエミュレーターを使用して通常のキーボード上で実現することができる。
で、自分もさっそく導入して試してみたのが、なんとなく使いづらかった。ソフトの反応があまり良くなく、誤入力が頻発しとても使い物にならなかったのだ。
「なんとかならんかなー」と思っているうちに、「飛鳥配列」というものを見つけた。これも親指シフト系の入力方法なのだが、NICOLAとは大きな違いがあった。
NICOLAでは、シフト状態の打鍵をするためには、「シフトと同時に」所定のキーを押さなければならなかったが、この「飛鳥」においては、シフトは「同時もしくは押しっぱなし」でも可だと言うのだ。NICOLAではシフト状態のカナを打つためには、毎回シフトキーも一緒にガシガシ打たなければならないのだが、飛鳥ではシフトは押しっぱなしでいいのだ。こっちの方が扱いやすそうだった。
姫踊子草というソフトを使って実装し、打ち慣れてみると、これが奇跡のように使いやすかった。フィーリングに合うというか、連続シフトのために親指でのシフティングに労力がかからなくなり、指先の打鍵に集中できるようになった。最初に色々誤打鍵を繰り返したは当然だが、それでも、この方式のポテンシャルを感じさせられるには十分だった。
「飛鳥」は、「何より指に負担をかけないこと」を念頭に開発されたのだそうだ。個人の製作であるが、実に十年近くキー配列の試行錯誤を続けていらっしゃったらしい。その成果によって、非常にスムーズな無理のない入力作業が可能になり、実際それまでタイピングに必要だった、「気合」という要素は一切必要なくなった。手を大きく動かす必要がなく、ヌルヌル打っているだけで文章ができていくのである。
まあ、そこらへんは別リンクで(http://shizuoka.cool.ne.jp/izubekkan/asuka.htm)。あと以前はwikipediaにも項目があったのだが、色々な事情で削除されてしまったらしい。逆に不便だ…。
そうして飛鳥入力を実装するために姫踊子草というソフト(キー入力入れ替えソフト「姫踊子草」情報頁)を導入し、さらに猫まねきを使って機能キーの位置を多々変更したおれのキーボードは色々特殊な配置になっている。
1.〈Capslockキー〉が〈ALTキー〉になっている。
2.〈左ALTキー〉が〈エンターキー〉に。
3.〈無変換キー〉が〈左親指シフトキー〉に。
4.〈スペースキー〉が〈SandSキー〉に。
  (スペース押下時にはシフトと同じ機能をし、放した瞬間にスペースとして認識される)
5.〈変換キー〉が〈右親指シフトキー〉
6.〈カタカナひらがなキー〉が〈BackSpaceキー〉に。
その他文字キーに関しては、無シフト・左シフト・右シフトに応じたカナ・記号が配置されている。
さて、ここまできて、「飛鳥配列」の入力方式は、非常に扱いやすく、一度経験したらもうこれ以外の日本語入力は考えられなくなるということは断言できるが、だからといって人に勧めるのはなかなか困難がある。
・まず色々設定が面倒だ。
この時点でやる気をなくす。
・そして新たにタッチタイプを、しかもシフト2種類の三面分覚えなければならないというコストはバカにならない。
 これに関しては、最初は間違いなく苦労する。覚えるのが少し大変なのだ。
以上の理由により、多少の興味関心を持った方でないと、ここまでやることはお勧めできない。素人にはお勧めできない、というヤツだ。まあ、猫まねきを使って多少機能キー周りを使いやすくする程度は万人に有用だと思うけど。

そのうちまとまったエントリーに

・「新聞を読め」などとは片腹痛い。
・新聞には嘘が書いてあるからダメだ。
・新聞だけではなく、すべての報道は偏向している。
・それを自認しているならまだしも、新聞は我こそが社会の木鐸などとほざくのが笑止である。

・だからといって、ネットの情報やブログジャーナリズムを信じろ、というのにも無理がある。所詮同じ人間のやることである。新聞が嘘をつくのと同程度以上に嘘が混じっている。だが、「ネット上の情報には嘘がある」「かならずしも信用できるものではない」ということが前提になっていれば、それはむしろよい。疑ってものを見ることを覚えるからである。

・一時期「TIME」を購読していたが、これはよかった。ただし「TIME」の記事は信頼できるとかそういう話ではない。
・日本のジャーナリズムとはまったく違った報道の世界がある、ということを知ることができたのが大きい。
・たとえば、中国での反日行動に関する記事は、日本のものより分量が多くまた当事国家ではないゆえの客観的な視点がある程度保障されていたと思う。
・世界の外の国が日中関係を、私の興味に従えば、日本をどういうふうに見ているのかが少しはうかがいしれた。

・海外のジャーナリズムに親しむ、というのは日本人は言葉の壁があってなかなかむずかしい。・正直自分の読んでいた「TIME」も、内容の二割程度しか理解していなかった。
・英語ならまだある程度堪能である人も多いだろうが、それ以外の言語の報道に関してはさらに厳しいだろう。
・将来的なひとつの可能性として、たとえばネット上での翻訳ソフトの発達によって、ありとあらゆる言語の報道が自国語で読めるようにでもなれば、これはものすごいことだろう。

・できるだけ自国と社会体制と違う国家の報道を読むことができるとすばらしい。
・中国の新聞、朝鮮の新聞、アメリカの新聞、アラブの新聞、イスラエルの新聞…etc。
・それらをざっと眺めて比較するだけでも、報道というものがいかにそれぞれの国家や社会や政治的立場によって偏向しているか概観することができるだろう。

・ここまで書いていて思ったが、現時点でもこれはある程度は実現されてるな。

・で、最初なにを言いたかったかと言うと、「こどもに新聞を読ませろ」なんて意見は笑止であって、新聞は嘘が書いてあるからむしろ読ませるべきではない。むしろ読ませるなら、世界中のありとあらゆる新聞を読ませて比較させろ、といったアイディアで、さらにこれにブログジャーナリズムやら既存マスコミとネットの対立やらなんやらをからませようかと思ったのだが。
ちょっと整理しないとまとまった意見にならないな。メディアリテラシー教育の問題をからませると複雑になりすぎるかも。

『猫まねき』の使い方


〈BackSpaceキー〉が遠いと思ったことはありませんか? - 空理空論の続き…とはいってももうあのノリはやめる。
思いつきでテレビショッピング風の演出をしたら、普段あんな陽性の文章を書かないのでテンションが上がり過ぎて激しく疲労した。その上冗長すぎ。
でもキー配列カスタマイズはマジで使える。プログラミングとかする人とかはまたそれぞれ使うキーの頻度とかも違ってくるのかもしれないけど、道具はやっぱり自分に合わせないと。

  • 実装編


『猫まねき』は、ここからダウンロードして、普通にインストールすればOK。フリーソフトだし特に迷うとこはないはず。
http://www.remus.dti.ne.jp/~kurotora/

注意点としては、アンインストールの際には必ずコントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から行うことと、あとPS2キーボードじゃないと対応してないみたいなので、USBキーボード使ってる人はあきらめて別のキー入れ替えソフトを探してくれ。(リンク;色々)

インストールしたら、nekomane.exeを立ち上げる。
小さめのウィンドウが出るはずだ。

とりあえず、「単独キー」のタブをクリック。
「追加ボタン」を押し、変更前のキーを指定する。
まず〈カタカナひらがなキー〉だな。
で、変更後のキーを〈BackSpaceキー〉に指定する。
これで〈カタカナひらがなキー〉は〈BackSpaceキー〉に変更されたことになる。

同じように〈変換キー〉を〈エンターキー〉に設定。
で、〈−キー〉と〈;キー〉は入れ替えなので、
〈−キー〉→〈;キー〉と
〈;キー〉→〈−キー〉という二方向の定義を忘れないように。

そしたらメモ帳でも開いて、問題なく動作するか確かめてみよう。
なんかやばいことになったら、とりあえず定義した組み合わせをすべて削除すればもとに戻るのでまたやりなおせばいい。
ただし、ここで紹介したやり方だと、スペースキー周りのキーの配置や大きさはキーボードによって異なるので、場合によってあまり使いやすくならないかもしれない。オレはスペースキーがちょうど「V」「B」の下に収まる程度の小さいタイプを使ってるから。

  • 応用編


『猫まねき』では、単独のキーの入れ替えだけじゃなく、ShiftやAltやCtrlキー、さらにはWinキーも含めた組み合わせキーの指定とかもできる。
たとえば、エクセルで色々大量にデータ入力したり、コピーペーストをしなければならないときがあった。
セルの中に計算式を書き込んでいて思ったのだが、「=」と「()」がテンキー周りになく、いちいち手を移動させて打たなければならないのが鬱陶しい。
そこで〈NumLockキー〉を〈Shift+『−』キー〉と設定して、〈NumLockキー〉を打つと「=」が出るようにした。
そしてテンキー近くにあった〈PageUpキー〉〈PageDownキー〉を、それぞれ「(」「)」が出るようにして、入力関連はほぼ解決。

コピーペーストもCtrl+ vなりcでやっていたのだが、これを何回も繰り返していると、〈Ctrlキー〉が遠すぎて、小指がつりそうになってくる。そこで、そのときだけだが〈スペースキー〉を〈Ctrlキー〉にして、指にかかる負担を最小限にして、同じ作業をすることを可能にした。

まあ、これは一例だが、アイデア次第でキーボードの使いやすさをかなり向上させることができる。〈PrintScreen〉や〈ScrollLock〉なんて、普通にPCを使っている人はまず押すことのないキーだし、適当なアプリへのショートカットなんかを設定してやると結構役に立ったりする。


で、こんなことを色々やっているうちに、
「日本語の文章書くのにローマ字入力とか意味わからなくね?不合理じゃね?」
と思うにいたり、入力方式として『飛鳥配列』という親指シフト系のかな入力を採用することになった。ここにいたってオレのキーボードは、他人が触ってもまったく意味のわからない出力をする装置となった。これに関してはまた次回飛鳥配列導入に至る - 空理空論

〈BackSpaceキー〉が遠いと思ったことはありませんか?

文章をキーボードで入力していて、そう思ったことがある方はいませんか?
勢いあまって違うキーを押してしまい、イライラしたことはありませんか?


そんな貴方に今回お薦めするのが、『キー配列入れ換えソフト』です!
これを使ってキーボードの配列をあなた好みにカスタマイズしてやりましょう!


ではまず、キーボードの配列をいじるとどう使いやすくなるのか、ご説明いたします。


まずよくある悩みが、「〈BackSpaceキー〉が遠くていちいち面倒ですぅ><」といったもの!
これは〈カタカナひらがなキー〉を〈BackSpaceキー〉にしてあげることで解決いたします!


ホームポジションに手をおいてみてください。
〈カタカナひらがなキー〉は、少し親指を動かすだけで打てる位置にありますよね?
しかしあなたは普段〈カタカナひらがなキー〉を使いますか?
まず使わないのではないでしょうか?
それどころか、うっかり〈Altキー〉と一緒に押してしまい、カナ入力になって困ったことがあるのではないでしょうか?


そんな使わないキーよりも、よく使うキーを使いやすい位置においてあげましょう!
〈BackSpceキー〉を手元に持ってくるだけで、文章の入力作業が格段に楽になります!


〈カタカナひらがなキー〉はどうしても必要だ、という方に関しては、〈Shiftキー〉を押しながら〈カタカナひらがなキー〉を押すことで今までと同じ機能を果たすようにも設定できますので、ご心配は無用です。


また、〈エンターキー〉も遠くはありませんか?
キーボードの配列というのは、もともと英文を入力するために開発されたものです。
英文の入力では、日本語文を入力する際に必要な「漢字変換・変換確定」作業がありません。
だから英文入力だけを考えるなら〈エンターキー〉はあの位置でもいいのですが、日本語文を入力する際には頻繁に〈エンターキー〉を押す必要があり、それにはあの位置は遠すぎますね。


はい、そこで〈変換キー〉を〈エンターキー〉にしてあげましょう!
〈無変換キー〉でもいいのですが、そちらは入力した文全体を一発でカタカナにしてあげるときに使うことがあるので、あまり適さないかと思われます。
でも、〈変換キー〉は〈スペースキー〉があれば、実用上なくてもほとんど困りません。
ここは入れ換えてしまいましょう!


そしてなにより…〈『−』ハイフンキー〉ではないでしょうか!
日本語入力では、「ー(長音記号)」の出現頻度にかなりのものがあるというのに、あの位置はなんでしょうか!指がつってしまいますよ!
そしてまた、となりの「0」と一緒に押してしまって、その度に修正するのがどれほど面倒なことか…!


そんな憎いアンチクショウをどこへ持ってくればいいのでしょう?
……ちょうどいいキーがありました!


〈『;』キー〉です!
「れ」と書いてある、ホームポジション右手小指下のキーですね!


どうもこのキーというのは、ホームポジション直下だというのに、その使用頻度といったら雀の涙でございます!
もうこれは入れ換えるしかありません!


……え?なんですって?
たまには使うので、〈『;』キー〉がなくなるのは困る、ですって?
大丈夫です!それならばもともとの〈『−』ハイフンキー〉を〈『;』キー〉にすればよいのです!
そのように設定すればよいのです!
もともと使用頻度の少ないキーです。遠くにあっても困らないでしょう!


さて、以上3つのキーを入れ換えるだけで、日本語入力の簡便性が格段に向上することを保障いたします!
なにしろ使用頻度が高いのに、ホームポジションから大きく手を動かさないと打てない位置にあったキーが、すべて手元にやってきたのです!
設定して最初の慣れないうちは、多少の打ち間違えなどでまごつくことがあるかもしれませんが、慣れてしまえば、以前の配列はなんだったのかと思うこと間違いなし!


ここまでで興味を持たれた貴方!
以上のことを実現するために必要な、私も使っているフリーソフト『猫まねき』をご紹介いたします!
http://www.remus.dti.ne.jp/~kurotora/


具体的な設定方法の解説は次回『猫まねき』の使い方 - 空理空論へ続きます。
どうぞ、お見逃しのないように!